<薩摩糸びな>
 江戸時代に始まったと言われる薩摩糸びなは、別名薩摩びなと呼ばれることもある不思議な風貌をしています。第一の特徴が、顔がないこと。割竹の本体に、麻で作った髪の毛が直接ついています。麻が丈夫なことから、健康に長生きできるようにと願いを込めて贈られます。ひな人形の一種だけに女の子みんなに用意しても良さそうなものですが、何故か長女の産まれた家にお祝いで贈る習わしだそうです。親戚や友人、皆が思い思いの人形を作って贈り、もらった家では3月の桃の節句がやってくるとずらりと並べて他の家と数の多さを競ったとのこと。
 昔はどこの家でも普通に作っていました。前掛けのような紙に、思い思いに筆を滑らせ絵を描いて、美しい娘さんになるようにと華やかにアレンジを行いました。知人や親戚の家に女の子が生まれた際は、ぜひご自分の手で糸びなを作ってプレゼントして下さい。気持ちのこもった贈り物、きっと喜ばれると思います。休みの日にお子さんと一緒に作っても楽しいと思いますよ。

 弊店のオーナーが一生懸命手作りしました。本場大島紬を着ています。まだまだ微妙ですが、いくつも作っていくうちに上手になってゆくことでしょう。画像の糸びなは生まれて初めて作った糸びなです。ある意味、貴重なレア品と言えるかも???
 見やすいように前掛け部分の展開画像も載せました。製造途中の様子です。完成品は本体に接着されているので開きません。
 接客の合間に作っているので、数がまとまって必要な場合はかなりお時間かかります。
手作り 薩摩糸びな
手作り 薩摩糸びな 手作り 薩摩糸びな
手作り 薩摩糸びな 手作り 薩摩糸びな
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