現地郵便局でしか購入できないご当地切手です。販売地域が狭く販売数も少ないのでプレミアム度抜群です。シール式になっていて糊が不要なので大変便利。
 妙円寺詣りは鹿児島三大行事の一つで、夜間に行われる珍しい行事となっています。関ヶ原の合戦での島津義弘公の苦難を忍び、関ヶ原の合戦前夜に当たる旧暦九月十四日の晩に鹿児島から日置市伊集院町の徳重神社まで往復約40kmを20kg以上もある甲冑姿で徒歩で往復し、翌朝はけろっとした顔で出勤しなければならない実にハードな参拝です。鹿児島人の不得手とされる忍耐心や持続性を鍛えるものとして江戸時代は士族が行い、明治時代以降は一般人も参加するようになりました。現在は十月第四日曜日に開催されています。
 なお、島津義弘公の菩提寺だった妙円寺は明治時代初期に廃仏毀釈により廃寺となったため、その後は跡地に建立された徳重神社が終点となっているそうです。現在は徳重神社の西側に妙円寺が復興されていますが、終点は変わらず徳重神社になっています。結果的に妙円寺と徳重神社が混同されがちで来客が行きつけなかったりと色々紛らわしいので、妙円寺は日置市に対して妙円寺と徳重神社をきちんと区別して、行事の名称を義弘祭または徳重神社詣り等に変更するよう要望しているとのこと。
 当日、こだわりをもって妙円寺に向かうか、徳重神社に向かうかは本人次第であります。
フレーム切手 鹿児島三大行事 妙円寺詣り
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